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映画【美しき緑の星】とは

テーマ:コラム

●宇宙から見た地球という惑星の世界●

進化した調和の惑星【美しき緑の星】と【地球】を対比し、現代文明の問題点を世に問いかけた作品です。

スピリチュアル的なメッセージと影響力から、EU全土で上映前に中止され発売も禁止されてしまった!そんな数奇な運命をたどった映画です。

しかし、その後25年以上かけてジワジワとネットを介して世界中に拡散していきました。


●【美しき緑の星】とは●

【基本情報】

1996年フランス製作の映画

監督・脚本・主演…コリーヌ・セロー

上演時間99分


【解説】

本作品は、フランス人監督、コリーヌ・セローの作品で、フランスはもとより、EU全土で発禁となっています。

この作品は、観る人によって捉え方が異なるでしょうが、ある人達にとっては、たんに地球の文明を痛烈に風刺したパロディ映画となり、また別の人達にとっては、現在の地球のシステム、すなわち貨幣制度・現行の政治のあり方・テクノロジー・経済制度そのものに疑問を抱き、それが当たり前だと思い込ませられている洗脳から脱するきっかけとなる可能性があります。


【あらすじ】

ここは、地球外のとある惑星。

主人公ミラ(コリーヌ・セロー)の住む【美しき緑の星】では、貨幣制度はなく、人々は各々特技を生かして農産物・工芸品・能力を提供し合って、平和に豊かに暮らしています。

人々は、ヴィーガン(動物性食品を食べない)の食事をし、一切の建物はなく、夜は川べりなどで眠り、朝になると川で水浴びをするといった、自然と共存した生活をしています。

この惑星における様々な決まり事は、集会で多数決によってみんなで決定しています。


彼らの惑星では、惑星外に人材を派遣する制度がありますが、地球以外の惑星は人気があっても、危険な惑星である地球には誰も行きたがりません。

なぜなら、大都市も身分制度もないユートピアの【美しき緑の星】に住む彼らにとって、貨幣制度や戦争を繰り返す地球という惑星は、極めて原始的な文明レベルにあるだけでなく、まるで地獄のような星だからです!


そんななか、息子達が止めるのも聞かず、主人公ミラが名乗りをあげます。

『私、行ってもいいですよ!』

彼女は、言語を何ヵ国語かインストールし、一人用の宇宙船のようなもので、地球にやって来ます。

そこは、彼女にとって、驚きの連続でした。

大気は、車の排気ガスで汚染され、地面はくまなくコンクリートで覆われ、食べ物も水も汚染され、人々は肉食をしています。


彼女と出会った地球人達は、彼女のエネルギーに接することで、本来の自分に戻り、食肉に疑問を抱いたり、履いていた靴を脱ぎ捨てたり、木を抱きしめたりといった行動をとるようになります。


彼女は、言語以外にも、『切断』という能力もインストールしてきました。

それは、地球人の『洗脳』を解く能力でした。

『切断』を施すことによって、地球人はシステムの洗脳が解かれ、本来の自分に戻るのでした。

彼女は、必要に駆られた時には、相手にこの『切断』をすることで、なんとか地球で生活が出来るようになりました。

また、ちょっとしたアクシデントでオーケストラの団員に『切断』をしてしまったり、悪戯から、サッカーの試合で選手に『切断』を施したりして、大混乱となります。

2人の息子達もミラに合流しましたが、各々地球人の女性2人と恋に落ち、2人を【美しき緑の星】に連れ帰ります。

そして、ミラと惑星の住人達の、平和で牧歌的な生活が再開するのでした。


●【美しき緑の星】から人類が学べること●

あの映画を見て、このように感じられた方もいらっしゃるかもしれません。

『あの惑星には、TVも自動車もスマホも家もない。地球の田舎と同じじゃないか。進化した惑星どころか、むしろ、退化してるんじゃないか。』

そういう見解もあるかもしれません。


でも、そうしたものは、そもそも必要ないんです。

彼らは、テレパシーで会話をするから、携帯電話なんて必要ありません。

意識の集中で別の惑星にまで飛ぶことが出来るから、自動車も必要ありません。

気候が温暖で草の上で寝転がって眠れるから、家は必要ありません。

つまり、能力的に進化しているので、こうしたものは一切必要ないわけです。


いっぽう、地球人は、ほとんどの人がこうしたものを購入するために、死ぬまであくせく働く羽目に陥っており、人生を真に楽しんでいるか、幸福を感じているかというと、幸福とは何なのかさえ分からない程、感覚が麻痺してしまっている状態ではないでしょうか?


●あなたが地球にやってきた目的を思い出す●

貨幣制度や争いもなく、全ての生命と自然、大地が調和して暮らす惑星【美しき緑の星】。

この映画は、そんな理想郷から【地球人の目覚めのサポート係】として、地球に派遣された主人公ミラの目線を通して、現代人の意識の在り方と現代文明の問題点を世に問いかけた作品です。


シリアスなテーマを、コミカルかつスピリチュアルなテイストで描いたフランスの名画です。

25年以上前に製作されたとは思えない先進的な鋭い視点が光り、今この時期に多くの人々の魂を目覚めさせる渾身のミッション作品です。


【美しき緑の星】は、観るだけでも『切断』すなわち洗脳が解かれると言われています。


曼荼羅アーティスト Petit Piano