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デジャブとは

テーマ:コラム

初めて訪れたはずの場所なのに、何故だかどこか見覚えがあって懐かしいと感じた経験はありませんか?

誰かと話していた時に、前にもこのシーンを体験したことがあると感じたり、人の言動が予測できたことはありませんか?

この不思議な感覚は【デジャブ】と呼ばれていて、日本語では『既視感』と呼ばれているものであります。

気のせいかと流してしまいがちですが、人によっては前世での記憶がデジャブとして現れることもあると聞きます。


【普段の生活で起こるデジャブの意味】

『このシーン、どこかで一度見たことがある』という経験は、日本人の6割〜7割の人が経験したことがあるといわれています。

誰でも経験しうるデジャブの意味を、科学的見地とスピリチュアルな意味合いから探ってみましょう。


●デジャブは記憶障害である?●

科学的な側面からみると、デジャブは脳のどんな状況が生み出すものなのでしょうか。

デジャブは記憶障害であり、今までの経験や訪れた場所と極めて似ている状況・環境を、脳が上手に区別できなくなった時に起こるものだとする説があります。

それは脳の損傷によるものだったり、ストレスや疲れから記憶を司る機能を持つ部分が誤作動を起こすことによってできる現象だと言われています。

ですが、実際にデジャブと同じような状況を脳に作り出すことが非常に困難で、デジャブの意味も解明も進んでいないのが現状です。


●高次の存在からのスピリチュアル的メッセージ●

スピリチュアルな面から探っていくと、デジャブは様々な意味を持つ現象であると言われています。

その中の一つに、守護霊や高次元の見えない存在からのスピリチュアル的なメッセージだとする説があります。

その意味は、未来の出来事に関する情報をあらかじめ私達に知らせ、現実にそれが起こった時に対応しやすいように準備しておく、というものです。

重要な出来事ほど受け入れやすくなるよう、見えない存在が心の状態をサポートしてくれているのです。

ですが、この現代に生きる私達と見えない存在との波動の違いから、受け取る際にデータ変換のようなことが起こります。

本当の意味の断片的な情報しか感受できないため、それが【デジャブ】となって現れるようです。


●パラレルワールドとの関連性●

いわゆる並行世界のことで、違う時間軸でも生きている自分がいて、ほんのちょっとのズレで同じことを経験しており、たまたまチャンネルが合ってしまったために同じ経験をすることになったという説です。

意識的にコントロールすることはできないけれど、ふとした瞬間に違う次元の世界へと足を踏み入れた時に訪れる現象ならば、思いがけないところでデジャブが起こるのも当然かもしれません。


●魂の記憶としてのデジャブ●

よく言われているのが、自分の【前世の記憶】がよみがえったものだとする説です。

確かめる術はありませんが、前世で起こった出来事が強く魂に刻まれており、同じような出来事に反応してしまうのかもしれません。

前世の過ちや間違いを現世で繰り返さないように、との魂からの警告という意味を含んでいる可能性もあります。

私達は、前世からの【カルマ】(業)を解消するためにこの世界に生まれてきています。

人によってその度合いや経験値は違いますが、デジャブを感じた時、ちょっと立ち止まって自分を見つめてみると、思いがけず人生の意味を見出すことができるかもしれません。


●予知夢だった場合●

私達は、眠っている間に夢を見ています。

精神科医の『フロイト』は、【デジャブは既に見た夢】であり【無意識のうちに見たものは、意識的には思い出すことができない】と説明しました。

つまり、夢をはじめとした、無意識のうちに見たり聞いたりしたものは記憶の断片として残り、似ている状況に遭遇した時にその記憶がよみがえってデジャブになるとされています。

夢占いがあるように、起こりうる未来の象徴的な意味合いを投影していることもあります。

目が覚めると忘れてしまいますが、肉体は眠っていても、魂が自由に様々な世界を行き来しているという説があります。

その中で、未来の世界を垣間見ることもあり、それを【デジャブ】と感じているのです。

どうせなら重要な場面を予知してほしい、とは誰もが思うところですが、心がリラックスしている時ほど夢を思い出しやすく、デジャブを感じやすい状況であるといえます。

普通の生活の中で感じることが多いのも、重要な意味を含んでいないためにより心がオープンになっているためだといわれています。


●時間という概念が起こすもの●

時間とは、過去から未来へ流れるものであるという常識があります。

ですが、今起こっていることが自分の心の投影だとしたらどうでしょう?

まずは心があり、その思いが今の私達を作り出しているのです。

そう考えると、デジャブの意味は少し変わってきます。

『こうなるといいな』という現実が訪れたとして、もしもそう願っていた自分がいたことを忘れていたならどうでしょう?

『どうしてこんなことになったのだろう?自分がそんなことを願ったのだろうか?』と不思議に思いますよね。

それと似ている状況が【デジャブ】なのです。

私達はその状況が起こった意味を考えようとしますが、究極は自分の心が作り出したものなのです。

その仕組みを理解できれば、未来は自分で作り出すことができるのではないでしょうか。


【デジャブが起こりやすい人の特徴】

デジャブが起こりやすい人には、一定の特徴があることが分かっています。


●15歳〜25歳の若者

●感受性が豊かな人

●ストレスをたくさん抱えている人

●よく旅行に出掛けている人

●頭の回転の速い人


様々な角度から検証されているデジャブですが、その意味は未だ解明されていない部分が多いのです。

デジャブが起こる意味を考える時、時間や人間という常識の枠を超えていかなければ答えには辿り着くことができないようです。

自分の心とよく対話し、意味を探ることが大切なのかもしれません。

【全ての出来事には意味がある】そう考えてみると、デジャブも当たり前の出来事なのかもしれません。

デジャブという現象を、頭で考えるのではなく心で感じてみて下さい。

きっと、あなただけの意味を見つけ出すことができるでしょう。


曼荼羅アーティスト Petit Piano