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アトランティス大陸
テーマ:トリビア
アトランティス大陸とは、プラトンの著書の中で描かれた伝説の島とされています。
一方、南北アメリカ大陸の発見を機に、アトランティス大陸は実在したともいわれているのです。
◆プラトンの著書に登場する伝説の島◆
アトランティス大陸とは、古代ギリシャの哲学者プラトン(紀元前427年~紀元前347年)の著書『ティマイオス』に登場する伝説の島です。
作中におけるアトランティス大陸は大西洋に位置し、山・海・木々などの豊富な資源をもつ島として語られています。
また、同大陸に建つ帝国は自慢の軍事力・支配力を駆使し、大西洋から地中海西部までを配下におさめていたとされています。
しかし、物語の結末は残酷でした。
なんと、アトランティス大陸は一夜にして海の底へ沈んでしまったと語られているのです。
その原因には諸説あり、領土の拡大という物質主義に走ったために、一夜で海の底へ沈んでしまった、あるいは水害や地震などの自然災害が原因で消滅したとされています。
◆実在した古代文明かもしれない◆
アトランティス大陸とは、実在した古代文明かもしれないという説もあります。
伝説上の大陸が実在する可能性について語られ始めたのは、16世紀~17世紀にかけてのことです。
当時、ヨーロッパでは、コロンブスの発見した南北アメリカ大陸の成り立ちや先住民の起源について盛んに議論が行われていました。
そんな中で、『アトランティス大陸が実在した古代文明だとすれば、説明がつくのでは?』という説も飛び交っていたようです。
今でもアトランティス大陸の跡地や、同大陸に存在したと語られる帝国の跡地を探索する人が絶えません。
また、アトランティス大陸が実在する可能性も浮上しています。
◆実在した可能性を予感させる出来事◆
アトランティス大陸の実在を予感させる出来事といえば、『リシャット構造(サハラの目)』の発見です。
こちらは、アフリカ北西部・モーリタニアの中央にあるドーナツ型の構造です。
その直径は23.5kmにも及ぶため、宇宙から見下ろさない限りは全容が確認できません。
リシャット構造が発見されて間もなくは『隕石が衝突してできた跡』とされていましたが、近年、プラトンの描くアトランティス大陸に周辺環境が似ていることが判明したのです。
●アトランティス大陸とリシャット構造の共通点●
陸地の北側に山が連なっている
陸地の外側が海に囲まれている
陸地面積がほぼ同じ(アトランティス大陸は約23.49km、リシャット構造は約23.5km)
とはいえ、リシャット構造がどのようにして発生したものなのかが解明されていないため、これを『アトランティス大陸の跡地』と断言することはできないようです。
リシャット構造が人工的に作られたものではなく、自然現象として表れたものだと判明すれば、公の場でアトランティス大陸の跡地と認められるのかもしれません。
アトランティス大陸とは、架空の島であり、実在の可能性を秘めた島でもあります。
『架空』と『実在』という正反対の定義をあわせもつ未解明の地ともいえるでしょう。
実在の可能性を辿った検証が各地で行われている今、思いもよらない場所が『アトランティス大陸の跡地』と判明する日も近いのかもしれませんね。
曼荼羅アーティスト Petit Piano