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マインドフルネスとは
テーマ:コラム
マインドフルネスとは、『いま・ここ』に集中することで『あるがまま』を受け入れることという意味です。
今この瞬間を意識的に観察し感じることで、評価も判断もせずにこの状況や状態をそのまま受け止めることですね。
このマインドフルネスを習得すれば、『好き嫌い』などの偏見や、その時の気分など、必要のない観念を挟まずに物事を判断できるようになるのです。
自分の周りで起こる物事を俯瞰して見ることができるようになり、いつも心穏やかにいられるようになるんです。
ビジネスや家庭での人間関係も円滑になり、ストレスも減って生きやすくなります。
マインドフルネスを身につけると、心身の総合的な健康をコントロールできるようになり、パフォーマンスも上がるということが、脳科学の分野の研究によって実証されているのです。
そのため、『スティーブ・ジョブズ』や『イチロー』など、多くのアスリートや著名人がマインドフルネスを取り入れていると言われています。
また、有名人だけでなく、クリエイティブな有名企業も、マインドフルネスに注目しています。
欧米では、『Google社』や『Intel社』、『Microsoft社』などの大手企業がこぞって社員研修のプログラムとして取り入れているのです。
マインドフルネスを身につけるには、集中力を高める訓練をします。
今この一瞬に全人生がかかっているかのように、真剣に意識的に集中することで、善悪や好き嫌いなどの判断なしで現実を受け止める練習を積むのです。
マインドフルネスは、呼び方こそ違えど、昔から重視されていた心のあり方なんです。
実際に、仏教では瞑想によってマインドフルネスの修行をすることで、【悟り】を開く方法が取られています。
マインドフルネスの状態に入るには、意識的にその一瞬に全力を注ぎます。
マインドフルネスのトレーニング法として、一番簡単なものが【マインドフルネス瞑想】です。
【マインドフルネスの効果】
マインドフルネスの効果は、ストレスの軽減や不安の解消などのメンタル面の改善・そして脳の疲労をとることでのパフォーマンスの向上などです。
具体的には以下のような効果が期待できます。
●ストレスの軽減
●不安や恐怖の解消
●集中力アップ
●学習能力・記憶力アップ
●リラックス効果
●リフレッシュ効果
●睡眠導入効果
●免疫力アップ
●鬱病の再発防止
このような効果があるため、学業や業績アップにもつながると注目されているのです。
そしてマインドフルネスは、自身の能力を向上させるだけでなく、心理的な病気の治療にも役立てられているんです。
【ストレスや鬱病などの心理的な治療効果】
マインドフルネスは、心理的な影響においても確かな効果があることがわかってきたため、ストレスや鬱病などの心理療法としても取り入れられています。
そもそもストレスや鬱病は、過去でのネガティブ体験が心に刷り込まれていることが影響して引き起こされます。
ネガティブな過去がフラッシュバックして、現在の行動や心理に影響を与えてしまっているんです。
ストレスや鬱病などの心理的な病気は、このような過去のトラウマが積み重なって引き起こされるのです。
そこで、マインドフルネスを用いて、【過去と現在の出来事を切り離して、物事をとらえられる】ようにします。
これが、マインドフルネス療法です。
マインドフルネス療法は、現在の自分の周りで起きていることや自分の体や心までを感じることで、現在をそのまま受け止められるようにする訓練なのです。
また、現在心理療法として病院や大学で用いられているのは、【マインドフルネス認知療法】と呼ばれるものです。
自分の持っている認知の歪みパターンを、マインドフルネスによって俯瞰して見ることで、【ありのままの自分】を受け入れて生きやすくするという療法です。
心のストレスを軽減することは、体にとっても重要なことです。
2016年にNHKで放送されたことで話題となった【キラーストレス】という言葉をご存知でしょうか?
これは、『小さなストレスも積み重なると命を脅かすストレスになる』というものです。
たとえ小さなストレスでも、積み重なると、アレルギー反応のようにストレスホルモンの過剰分泌を促してしまいます。
それが、最悪の場合、命に関わることになるんです。
また、今までは大丈夫だった普通の細菌が、ストレスがきっかけとなって殺人細胞になってしまうこともあります。
それだけではなく、ストレスを複数抱えていると、血圧の上昇や自律神経の異常などを引き起こし、脳出血や心臓発作の要因ともなります。
このように、心と体は繋がっています。
体だけを治す・心だけを治すのではなく、本当に健康であるためには心身ともに良好にする必要があるのです。
ストレスや鬱病に対処できる【マインドフルネス】は、人間の全てにおいてケアできる、画期的な方法と言えるでしょう。
曼荼羅アーティスト Petit Piano