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大天使ミカエルの意味

テーマ:コラム

大天使ミカエルは、ヨーロッパで最も親しまれている天使で、アメリカ・ドイツ・フランスなどにもミカエルに由来する名前の人が多く見られます。

ミカエルとは、【神のごとき者】という意味で、旧約聖書を共有するユダヤ教・キリスト教・イスラム教において最も偉大な大天使と崇められている存在です。

また、ヘブライ語では大天使ミカエルが神の番人であることを表しています。

キリスト教の聖人グレゴリウスは『大きな奇跡が起こる時には、いつもミカエルが派遣される』と述べて、偉大な奇跡の多くは大天使ミカエルの働きだと伝えました。


【大天使ミカエルは日本の神様?】

戦国時代の日本・鹿児島にやって来たフランシスコ・ザビエル一行が、大名・島津貴久からキリスト教布教の許可を得たのが1549年9月29日でした。

この日が聖ミカエルの日で祝日だったため、フランシスコ・ザビエルは大天使ミカエルを日本の守護聖人に選んだと伝えられていますので、日本にとっても縁がある大天使となります。


【大天使ミカエルとスピリチュアル】

●急に光を感じるとき●

朝陽を浴びた時・仕事の休憩中など、気持ちを休めた時に目の前の景色が輝いて見えるような光を感じた場合は、光を司っている大天使ミカエルがサポートしてくれているというスピリチュアルな意味があります。

この時は、大天使ミカエルが負のエネルギーの浄化をしてくれているといわれていますので、進まない問題が良い方向に向かったり、災いから身を守ることができるとされています。


●美しい音色が聞こえるとき●

自分にとって心地の良い感情が生まれるような美しい音色が聞こえた時は、大天使ミカエルが正しい方向を見つけてくれているというスピリチュアルな意味があります。

音色にはネガティブな感情を浄化してくれる効果もありますので、音色を聞いたことにより、人生観が変わったり、周囲の人達に良い影響を与えられたりなど、人間関係が良好になり強い絆で結ばれた仲間を作ることができるとされています。


●白い花が生命力に溢れているように見えるとき●

白い花の緑が色濃く、花全体が生命力に溢れているように見えた時は、大天使ミカエルがサポートしてくれているというスピリチュアルな意味があります。

白い花を好む大天使ミカエルは、ユリや白い薔薇などをサインとして利用します。

ユリや白い薔薇を選んで毎日部屋に飾ることも、サインを得やすくなりますので、花を見つめて心の中で『大天使ミカエル様、私を浄化し守護して下さい。サポートありがとうございます』と感謝の気持ちを言うと、心配や不安なことが浄化され、幸運を引き寄せることができるといわれています。


【大天使ミカエルの特徴】

●正義と平和を守る・正義感●

大天使ミカエルには、正義と平和を守るという特徴があります。

大天使ミカエルが剣と盾を持っているのは、正義と平和のために、間違っていることや平和にならないものと戦っているからだといわれています。

大天使ミカエルがいるからこそ、平和に暮らせる毎日があるということを示していますので、常に感謝の気持ちを持つことが大切です。


●亡くなった人の魂を平等に計測する・使命●

大天使ミカエルが描かれているカードなどには、天秤が入っているものがありますが、これは、天秤を使って亡くなった人の魂を平等に計るという特徴があります。

亡くなる前の善し悪しを天秤で計り、出た結果が良い人は、大天使ミカエルによって天国へ導かれていくとされています。


●感情や空間を浄化する・救い●

大天使ミカエルには、感情や空間を浄化するという特徴があります。

感情的になった時に、自然と気持ちが落ち着いたり、その場の空気が悪い時に一瞬にして空気が良い方向に進んでいっていると感じる時は、大天使ミカエルが浄化の力を貸してくれているといわれています。


【大天使ミカエルが守護天使になることはある?】

多くのオラクルカードを手がけているドリーン・バーチュー氏は、存在を目で確認することはできなくても、私達には守護天使がついていると話されています。

守護天使たちは私達のそばにいて、良いことがありそうな予感がする、逆に嫌な予感がするから出かけるのを止めておくなどと、重要な気づきとなるメッセージを送ってくれるといわれています。

人は、大天使ミカエルのように生きることはできませんので、必要な時やいざという時に、大天使ミカエルに力を貸してくれるよう呼びかけて、力を信じて行動していくことが大切です。


【大天使ミカエルの効果】

エゴなどを浄化する

ポジティブにさせてくれる

守ってくれる

導いてくれる


【大天使ミカエルの歴史】

●モン・サン=ミシェルの建設●

モン・サン=ミシェルは、大天使ミカエルのパワーが宿るパワースポットとしても人気なフランスにある修道院です。

8世紀初めに、大天使ミカエルが司教オベールの夢に現れ、先住民のケルト人が聖地としていたトンブ山という岩の上に『聖堂を建てよ!』と告げたのがモン・サン=ミシェルの始まりとされています。

聖堂は幾度も改修があり現在の修道院となり、19世紀には尖塔の頂に大天使ミカエルの銅像が建てられました。

モン・サン=ミシェルには、カトリックの巡礼地として多くの信者が訪れるようになり、現在は世界遺産認定され、多くの観光客が訪れています。

夜はライトアップされ幻想的な姿を見せることでも有名です。

観光で行くと、修道院の中に入れますので、大天使ミカエルの存在を近くで感じることができるとされています。


●男の子の誕生を予言●

紀元前2000年頃に実在していたとされるアブラハムのもとに訪れて重要な予言をする3人の旅人のうちの1人が大天使ミカエルだったといわれています。

アブラハムは神や天使を崇める信仰深い人でしたが、正妻サラとの間に子宝に恵まれず、跡継ぎがいないまま歳をとってしまいました。

ある日、アブラハムの住居であるテントに3人の旅人が訪れて、アブラハムとサラとの間に、来年男の子が授かることを予言するのですが、本当にユダヤ人の祖先となるイサクという名前の男の子を授かったため、予言は現実となったとされています。


●ジャンヌ・ダルクへのお告げ●

15世紀にフランスとイギリスの間で百年戦争が起こっていた時、農民の娘だったジャンヌ・ダルクに『フランスの解放の為に戦え!』と神のお告げを伝えたのが大天使ミカエルだったとされています。

ジャンヌ・ダルクの活躍でフランスは勝利を収めたものの、イギリス軍に捕らえられて処刑されてしまいますが、現代でもジャンヌ・ダルクは聖人として人々から尊敬されています。

この勝利を成し遂げることができるのは、ジャンヌ・ダルクしかいないということを大天使ミカエルは分かっていたとされています。


●双子の兄妹と戦った●

ルシファーは、ミカエルの双子の兄で美しく有能だったため、天使長の地位にいた大天使でしたが、天使ではなく人間を愛することに腹を立てて、神に反旗を翻します。

大天使ミカエルは兄ルシファーと戦い勝利を収め、負けたルシファーは仲間と共に地獄へ堕ち、サタン(悪魔)の頭となったといわれています。


大天使ミカエルは、神の番人であり、戦う英雄です。

また、大天使ミカエルが現れて預言を行ったとされる伝説は、ヨーロッパ各地に数多く残され、ミカエルが出現した地には教会が建てられています。

天使の中でも最強といわれる大天使ミカエルは、私達を守り、導き、癒してくれる存在であり、日本にとっても縁がある大天使だということが分かりました。

この記事が少しでも皆様の幸せのお手伝いとなれば幸いです。


曼荼羅アーティスト Petit Piano