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平和な世界

テーマ:トリビア

【なぜ同じ過ちを繰り返すのか】

人類は、長い年月を経て、なぜ今もなお『世界平和』を実現できていないのでしょう。

要するに、全人類が信じ合い・尊敬し合い・愛し合って、争いをやめれば良いだけです。

なのに、なぜこんな単純なことができないのでしょうか。

できない理由は、宗教対立・イデオロギーの対立・人種対立・国家主義など、複合的な対立構造が原因です。

なぜ人類はこの種の対立を未だに克服して仲良くすることができないのか?という疑問です。

確かに宗教やイデオロギーの違いは水と油です。

どちらかがどちらかを説得したり論破したりするのは、簡単ではないでしょう。

しかし、宗教やイデオロギーが違っても、皆が違いを認め合い、過去を許し合い、共存する道を選べば良いだけです。

なぜそれが出来ないのでしょう。

過去を許せないから、というのが理由の一つでしょう。

しかし、目には目を、の報復合戦が問題を解決しないのは、歴史が証明している通りです。

憎しみは抑え、過去の過ちは過ちとして理解した上で、許し合う必要があるというべきでしょう。


人間はそもそも残虐なのだ、という意見もあるでしょう。

私達人間も動物である以上、戦ったら勝ちたいという本能を持っています。 

これを未だに抑え込む仕組みを人類は持っていない、というのが現状でしょう。

しかし、私達は本能によって争うのみならず、理性によって共存の道を選ぶことができるはずです。

なぜそれがまだできていないのでしょう。

人間には、征服欲というのもありますね。

【天下を取りたい】という欲でしょうか。

そういう欲も、理性によって抑えることができるはずだと思いますが、なぜ撲滅出来ないのでしょう。


【平和な世界実現の4つの条件】

この問題は、マクロに見ると制度やイデオロギーの問題ですが、ミクロに見ると【心の問題】であるということができます。

さて、『どうすれば戦争やテロの起きない平和な世界を実現できるか』について考えてみました。

以下の4つがその条件です。


●国家レベル●

まずは、全ての国が民主化されていることです。

専制政治や独裁国家が存在しているうちは、世界平和は難しいですよね。

少なくとも国家間の信頼関係が築かれていないと、恒久的平和は実現できないでしょう。

そういう国とも戦略的互恵関係を築いて世界秩序を維持する、という考え方はもちろん対処療法としてはあると思います。

しかし、対処療法だと、いつか均衡状態が崩れた時に、また不安定になります。

世界はこれまでこれを繰り返してきました。

そのような過ちを繰り返さない世界・みんなの安心できる世界平和、そんな理想は人類には無理なのかもしれません。

しかし、少なくとも自分勝手な国がいないこと、全ての国家が民主化されていることが前提というわけです。 


現代の国家というのは、民主国家でさえも、ある程度自分勝手です。

基本的に、現代の国家は、世界のことよりも自分のことの方を優先するシステムです。

さらには、自分のことしか考えないようにもなりえます。

ですから、国家というシステムは本当はやめた方が良いですね。

できれば国家も廃止して世界国家のみによる統治ができると良いです。


●個人レベル●

人類全体の民度(人々の知的水準・教育水準・文化水準・行動様式などの成熟度の程度)が十分に高いことです。

ある一定以上に自分勝手な人がいないということです。

どこの国でも一定数の犯罪が起こります。

犯罪を起こしてしまう人が一定数はいるということです。

日本のように、法律や警察の力も駆使して、法治国家が成立していると安心ですよね。

そういう国家の統制も大切ですが、首相や大統領を選挙で選ぶ際に、変な人を選ばないためには、過半数の人が常識的な価値観を持っていることが重要だと思います。

もちろん、選ばれる人も当然ながら自分のことばかりではなく国民みんなのこと、そして世界のみんなのことを考える人を選ぶべきです。


ではどこまで民度が高ければ良いのかというと、例として現代の日本人くらいでしょうか。

日本国内には残念ながら犯罪はありますが、それは警察などの力によって抑止され安全が維持される範囲内には留まっています。

ですから、世界中の人の民度が日本人くらいになれば良いのではないでしょうか。


●国家を廃止して世界国家のみによる統治とすること●

ジョン・レノンが【Imagine】という曲の中で【Imagine there’s no countries】と歌ったように。


『想像してみて、国なんか無いと。難しいことじゃないさ。殺したり、殺されたりすることもなく、宗教も無い。想像してごらんよ、みんなが平和に暮らしている』…John Lennon


あるいは、地方選挙で選ばれた政治家が地方の奉仕者ではなく、全体の奉仕者と定められているように、国家のトップも本来は【世界の奉仕者】となるべきですね。

残念ながら現代社会はそうなっていませんが…。


世界を統治する世界連合のようなものができたとして、そこが腐敗したらどうするのだ、という議論もあるでしょう。

当然ながら、それはあってはなりません。

やはり、世界人類の民度が高いことが極めて重要です。


●国家軍は廃止して世界軍(世界警察)のみにすること●

各国軍なんかがあるから国家間の戦争が生じてしまうのですから、国家軍は廃止して世界軍または世界警察しかない世界にするべきだと思います。

もちろん、テロや犯罪が起きないように、各国警察や世界軍の支部のようなものは世界中で十分に機能している必要があります。

それから、世界軍または世界警察が腐敗することは決して無いように設計されるべきですね。


以上、特に難解なところはありません。

今の平和な日本の内部でできていることを、世界に拡張するだけです。

世界が日本のように平和なひとつの国家だったら、戦争のない世界は実現できます。

実現できない理由は、民主化されていない国や、自分勝手で民度の低い人が、まだ世界中に沢山いるからです。

つまり、世界の安定のためには、上に書いた4つの条件を最優先させるべきだと思います。


【同じ過ちを繰り返さないために】

人類の平和と幸せのために、いかにして全ての国家の民主化を実現し、全ての世界市民の民度向上を図るかが問われているというべきでしょう。

そうしなければ、人類は再び同じ過ちを繰り返すことになるでしょう。

世界中の人が、世界中の生きとし生けるものの幸せを願う社会を願ってやみません。


曼荼羅アーティスト Petit Piano