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足るを知る人が幸せになれる理由
テーマ:コラム
【足るを知る】とは、中国の思想家『老子』が残した言葉とされていて、『身分相応に満足できる』という意味で理解している人が多いと思います。
しかし、この言葉には実は続きがあるのです。
そこで今回は、この言葉の正しい意味と、『足るを知る』人こそが、現代で幸せになれるといわれている理由について解説していきます。
【足るを知るものは富む…には続きがある】
この『足るを知る』という言葉には、実は続きがあって、【足るを知る者は富み、強めて行う者は志有り】が正しい文節です。
中国の思想家である老子による著書『老子』の第33章に出てくる言葉です。
これは現代語に訳すと、『満足することを知っている人間が本当に豊かな人間であり、努力を続けている人間は、それだけで既に目的を果たしている』という意味です。
【足るを知るを実践している人】
●ミニマルな生活を心がける●
自分の収入に応じて、必要最低限の物だけを揃えて暮らす人は、まさに『足るを知る』を実践したライフスタイルといえるでしょう。
ミニマルな生活というのは、心も体も身軽になるので、環境の変化にもアクティブに対応しやすいのです。
●信頼できる友人とだけ狭く深く付き合う●
友達の数は、多ければ良いというものでもありません。
『足るを知る』を実践する人の中には、本当に心を開ける相手とだけ狭く深く付き合う人も珍しくありません。
広く浅い交友関係を好む人に比べ、生涯を通じての盟友に恵まれやすくなるでしょう。
●何事も厳選する●
仕事の進め方や買い物ひとつとっても、常に物事の選択が厳選されていることも、足るを知る人にある特徴です。
周囲に流されることなく、自分にとって最適なことを優先させています。
【足るを知る人が幸せになれる理由】
●他人と自分を比べない●
例えば、他人のSNSを見て『羨ましい』『ずるい』と嫉妬するケースはよくあることです。
しかし『足るを知る人』は『私は私、他人は他人』と他者との関係性に良い意味で線引きをすることができるので、他人と自分を比べることをしません。
人と比べることで、心をかき乱されることは言うまでもありません。
それが無いので、平穏な心をキープしやすいのでしょう。
●無いものねだりで無駄な時間を費やさない●
『無いものねだり』は、心や頭を疲弊させてしまう感情の一つです。
『あれがあれば』『もっとこうだったら』などの【たられば】は、人生をつまらなくしてしまうものでもあります。
『足るを知る人』は、無いものに対して執着しないので、目の前にあるものに幸せを感じることができるのです。
●今あるものに感謝できる●
『足るを知る』の概念では、今持っているもの、あるものにフォーカスします。
そうすると、『今あるもの』への感謝の心が強くなり、『ありがたい』『感謝している』と思う気持ちへと繋がり、幸せを感じやすくなります。
それは物だけでなく、家族や恋人・友人に対しても同様です。
今置かれている環境に対して、常に感謝をする気持ちを持っているのです。
●無用な競争をしなくて良い●
向上心のあることは悪いことではないものの、過度な闘争心や負けず嫌いが災いして、自らを苦しめてしまうことも…。
『足るを知る人』は、自分のことをわきまえている人です。
自分にとって無用な競争を意識的に避けているので、ストレスを感じにくくなるでしょう。
●物欲が強く無くなる●
物欲があると、『あれも欲しい』『これも欲しい』と、無限に消費を繰り返す事になります。
酷い場合には、収入の域を超えてまで買い物をしてしまうケースもあります。
しかし足るを知る生活をしている人は、自然と物欲も抑えられる傾向にあります。
誰もが持っているものを羨ましいと思うこともなく、また自分に必要なものもわかっているので、必要最低限のものを揃えるという生活になります。
物欲に支配される機会が減り、現状に満足しやすくなるのです。
【足るを知るで婚活もうまくいく】
『足るを知る』を心得ておくと、人生はグッと豊かで穏やかなものになるかもしれません。
例えば婚活においても、高すぎる理想や相手の欠点への愚痴ばかりに終始してしまうと、どうしても成果が出にくくなりがちです。
しかし『足るを知る』を心得て、現状に感謝し『分相応』を意識すると、良縁にも恵まれやすくなることが考えられるからです。
『足るを知る』という言葉は、人生においてとても大切な考え方であることがわかります。
婚活に限らず、あらゆる局面で重要な指針となってくれるのではないでしょうか。
曼荼羅アーティスト Petit Piano