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α世代とは
テーマ:コラム
【α世代とは】
α世代、もしくは『ジェネレーションα』とは、2010年~2024年頃までに生まれた世代のことです。
ミレニアル世代の子供にあたり、2022年現在、その最年長は小学校6年生になっている子供達です。
この言葉自体は、オーストラリアの世代研究者でコンサルタントのマーク・マクリンドル氏が2005年に作り出しました。
初めに彼は、この世代の名前についてオーストラリア人にアンケートをとり、多くの人が【A世代】を提案しましたが、この世代はこれまでと全く異なる新しい特徴を持つと考えたため、それを表すためにα(アルファ)を用いたと説明しています。
彼によると、この世代は世界中で毎週280万人以上が生まれ、彼らが全員誕生する2025年頃には世界合計で約20億人近くに達し、将来はベビーブーマーの総人口数を超え、歴史上最大の世代になるそうです。
α世代の特徴がより顕著に現れてきたり、購買力を持ち経済に大きな影響を与え始めるのはまだ先だと考えられていますが、一方で、この世代の習慣や価値観が、既に家庭内での購買行動に一定の影響を与えていることも事実です。
【α世代の特徴】
同じ世代といえども個人差は大きく、その定義についても諸説あるので一概には言えないものの、α世代の特徴としては概ね次のような点が指摘されています。
●親世代(ミレニアル世代)の影響を受けて育つ●
α世代はまだ子供なので、自分のお金でショッピングを楽しむことはできません。
したがって、彼らをターゲットにしたマーケティングを行うなら、まずは彼らの親のお眼鏡にかなう商品やサービスを打ち出す必要があります。
α世代の親の多くはミレニアル世代(現在25歳~40歳代)です。
この世代は『サステナビリティ』『地球温暖化』『男女機会平等』といった社会課題への関心が高く、子供たち(α世代)に買い与える物を選ぶ際には、これらの社会課題の解決に役立つものを選ぶ傾向があります。
例えばリサイクル可能なパッケージに入ったお菓子・非プラスチック素材のおもちゃ・オーガニック食品などです。
こういった親の影響を受けて育つα世代もまた、親世代と同じ価値観で物やサービスを選ぶ傾向が高くなると考えられます。
●Z世代の上を行くデジタルネイティブ●
InstagramやiPadの登場よりも後に生まれたα世代は、Z世代よりも更に高度なデジタルネイティブです。
早い子は幼稚園からプログラミングを学び、キャッシュレス決済やアプリ内課金など、デジタルでのお金のやり取りにも慣れています。
修学旅行で京都に行く小学生が『現地で荷物が増えるのが嫌だから』という理由で、出発前にAmazonで京都名物の『八つ橋』を自宅宛に注文していた…というジョークのような話もありました。
また、数々のWEBサービスを使いこなして育ってきた彼らは、広告を含むWebコンテンツが『自分仕様』にパーソナライズされていることを違和感なく受け止め、むしろ当たり前だと感じているとも言われています。
●withコロナの生活に慣れている●
人格形成に大きな影響を与える幼少期の3年間を、withコロナの状態で過ごしているα世代。
特にコロナ禍最初の2年間はα世代の多くが、在宅学習・学校行事の中止・縮小などイレギュラーな学校生活を送り、休日も家族旅行やレジャーの代わりに『ステイホーム』を強いられる生活を送っていたはずです。
この経験から、オンラインゲームやストリーミング配信の視聴など、外で人に会わずに楽しむレジャーやエンターテイメントとの接点が増え、余暇の過ごし方として定着したことが、α世代の将来の消費行動に一定の影響を与えるものと見られています。
彼らが社会・経済に大きな影響力を与える存在になることは間違いありません。
α世代が消費の主役になるまでに、彼らがどんな物やサービスを好み、環境問題や社会問題に対してどのような意思表示をするのか、α世代の動向をしっかり見極めておく必要がありそうです。
曼荼羅アーティスト Petit Piano