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孤独死は未婚が多い!

テーマ:コラム

未婚のまま一生を終えるということは、年老いた後、頼れる配偶者も子供もいないという状況が必然的に生じる、ということです。

そして、体が思うように動かない老後に誰も助けてくれないとなると、残念ながら孤独死(ミイラ化・白骨化)を迎える可能性は高くなってしまいます。

未婚と孤独死には大きな関係性があります。

以下では未婚と孤独死の間にどのような関係性があるのか見ていきます。


◆未婚の中年と孤独死◆

一人で誰にも看取られることなく亡くなってしまうのは、高齢者に限ったことではありません。

30・40・50代のいわゆる中年の世代も要注意です。

例えば、未婚のサラリーマンが職場のストレスに耐えきれず会社を辞めてしまったり、クビになったりします。

その時、特に男性は料理もろくにしないのでコンビニの弁当や外食に頼りがちになります。

そして栄養が偏ったり不足したりする不摂生がたたり、糖尿病・肥満などの生活習慣病にかかり、いずれ孤独死をする、というケースが珍しくありません。

自己放棄・ゴミ屋敷・医療の拒否・過度な不摂生など、自らを追い込むことから『緩やかな自殺』とも呼ばれている【セルフネグレスト】が孤独死の8割を占めています。


配偶者がいる人は、いない人に比べてストレスをかなり減らせるという研究結果が出ています。

つまり、未婚の人は仕事が終わっても家事をやらなければいけないため、また、仕事の愚痴をパートナーに言えないため、などの理由からストレスを溜め込むことが多いのです。

すると、精神疾患や精神異常を引き起こしやすくなり、病気を患うことになるのです。

仕事を無くした人は主な社会的接点だった会社に行くこともないので、社会との関わりが失われてしまい、孤独死に向かいます。

こうしたところに、未婚の中年世代が孤独死をしやすくなる理由があります。


◆未婚の高齢者と孤独死◆

配偶者がおらず孤独で暮らす独居老人は、孤独死をしやすい傾向にあります。

特に男性は女性に比べて料理や水回りなどの家事をすることが苦手で、生活環境も悪くなりがちです。

その時、配偶者がいれば協力しあって生活したり、子供が支援をしてくれたりできますが、未婚で配偶者も子供もいないようでは、老人ホームなどを利用しない限り、一人で満足のいく生活を送ることは大変です。

貯蓄もなく未婚で高齢を迎えたならば、老子ホームなどを利用するのも難しいでしょうし、一人で満足のいく食事をしたり掃除をすることは大変です。

そして病気などを患い孤独死してしまうというケースが多いです。


一人で誰にも看取られることなくあの世へ行きたい、と思う人はほとんどいないと思います。

もちろん、配偶者や子供がいれば孤独死をする可能性は格段に低くなります。 

未婚と孤独死の関係は深いもので、今後未婚率が更に上昇していくと予想される中、これから更に未婚で孤独死を迎える人は多くなっていくと予想されます。

そんな残念な結果にならないように、誰しもに訪れる死というものに備えて生前に整理できるものはしっかりと整理しておきましょう。


曼荼羅アーティスト Petit Piano