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デザインAIとは
テーマ:コラム

デザインAIとは、デザイン分野にて活用されるAI(人工知能)機能のことです。
AIが持つディープラーニングの精度向上と並行して、AIが応用される範囲が広がり、デザインというクリエイティブ領域にもAIの自動化機能や代替作業が可能になりました。
例えば、あるテキストを元に自動で画像やイメージを生成するツールや、大量のデザインデータから用途に合ったパターンを瞬時に提案する機能などが挙げられます。
スマホに採用されている顔認証システムも、画像認識というAI機能を用いています。
他にも、画像編集やロゴ制作、WEBサイト制作などにデザインAIが採用されています。
近年は、動画編集や3D設計などにも導入されており、デザインAIが活躍するシーンは今後さらに増えていくでしょう。
◆デザインAIが活用する3つの機能◆
画像認識
予測・推論
自然言語処理機能
◆AIはデザイナーの代わりになるのか?◆
デザインAIの登場と浸透により、従来のデザイナーの仕事をAIが代替することは可能です。
一方で『デザイナーの仕事がなくなるのでは?』という不安の声も出ています。
結論から言えば、デザインAIが人間のデザイナーの代役を完璧にこなせるわけではありません。
デザインAIのできること・できないことを理解した上で、役割分担を行うことができれば、企業にとってもデザイナーにとってもメリットがあります。
例えば、デザイナーが担う業務を、部分的にデザインAIに任せることで、デザイナーがクリエイティブ活動に集中しやすい環境を作ることができます。
データ処理など時間や手間のかかる作業は、AIが得意とする分野であり、短時間で大量のデータを正確に扱うことが可能です。
デザイナーは、生まれた時間の余白で、人間にしか担えない感情や心理を含むクリエイティブ面にエネルギーを費やせます。
AIがより身近になっていく社会で、デザインAIとデザイナー両者がお互いの強みを組み合わせていくことが大切です。
そのために、デザイナーはAIを含む最新テクノロジーにアンテナを張っておく必要があるでしょう。
◆デザインAIのメリット◆
デザイナーの雑務が削減できる
大量のデータ処理・分析が短時間で正確に実行できる
『人間しかできない』デザイン業務に集中できる
デザイン関連のコスト節約が見込める
◆デザインAIのデメリット◆
ゼロからイチを創造できない
感情や心理、倫理観など『人間らしい』判断基準はない
導入後の継続的な学習が必須
デザインAIの登場は、従来のAIでは難しいといわれてきたクリエイティブの領域にも、AI技術を活用できることを証明しています。
デザイナーやクリエイターの仕事を部分的にAIが担うことにより、業務の効率化や負担軽減、コスト削減といったメリットが見込めます。
ただ、デザイナーの仕事をAIが完璧に代われるわけではありません。
感情や心理といった人間らしさの扱いが難しいAIと人間が、共存・進化していくことがクリエイティブ業界に求められていると言えます。
曼荼羅アーティスト Petit Piano