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子連れ再婚が上手くいかない原因
テーマ:コラム
【再婚をする人は初婚の人よりも離婚する確率が高い】ということが分かっています。
●日本の離婚率●
初婚の場合…35%
再婚の場合…50%
再々婚の場合…75%
【子連れ再婚の離婚率はなぜ高い?】
子連れ再婚は、子なし同士の結婚に比べると、上手くいかないことが多いのは事実です。
これは当然といえば当然です。
子供がいない場合、夫婦は夫婦のことだけを考えていれば良いですが、相手の連れ子がいると、家族関係が複雑化し、これをきっかけに起きるトラブルや虐待も増えるでしょう。
連れ子の年齢が小さいほど、継親からの虐待の確率が高まっているということです。
子連れ再婚での虐待の起こりやすさは、子供が5歳以上だと26倍であるのに対し、4歳以下になると75倍になっています。
【子連れ再婚の問題点や失敗して後悔するケース】
子連れ再婚には色々な問題があります。
まず子供と再婚相手の関係がうまくいかなかったり、思春期や反抗期の子供が荒れてしまったりという問題があります。
またお互いに連れ子がいる場合、性別が異なる子供同士の関係がうまくいかないということもあるのです。
別れた親と子供との連絡や面会をどうするのかという問題もあります。
また子供ばかりに気を取られていると、パートナーとの関係がうまくいかなくなることもあります。
その他、相手の両親や親戚に反対されるのも子連れ再婚の問題点です。
子連れ再婚する人は一度失敗しているので、次こそ幸せな家庭を築こうと頑張ります。
ところが、頑張りすぎて失敗してしまうこともよくあるのです。
例えば、子供の方ばかりに気を取られパートナーとの関係を疎かにしてしまい、浮気されて離婚したという事例があります。
また、再婚相手の子供が元の親と会うのを受け入れられなくて、離婚してしまったという事例もあるのです。
子連れ再婚の場合は、子供に関することで失敗して後悔することが多いので、しっかりと子供への配慮をする必要があります。
【子連れ再婚に対する子供の気持ちを知る方法】
子連れ再婚をする場合には、自分の気持ちだけでなく子供の気持ちも大切です。
子供の気持ちに配慮できなければ、幸せな結婚生活を送ることはできません。
親が思っている以上に、子供は親の再婚について考えているものです。
いきなり再婚の話をすると拒絶されてしまうこともあります。
普段の会話や行動などから再婚の話をしても問題ないかを見極め、タイミングを見て再婚に対する子供の気持ちを聞いてみると良いでしょう。
【子連れ再婚で失敗して離婚したい場合の対処法】
慎重に相手を選んで子連れ再婚したのに、幸せな結婚生活が送れず離婚したいと思うことがあるかもしれません。
すぐに離婚するというのは子供への影響を考えると、決して良い選択ではないでしょう。
まずは家庭での話し合いの場を設けて、心の中にある不安や悩み、不満を全て吐き出すことをおすすめします。
意見がぶつかり合うこともあるかもしれませんが、本音を聞き出すことができ問題を解決できることがあるかもしれません。
人間関係による問題であれば、時間をかけた話し合いで解決することが多いのです。
どうしても関係を修復できないと判断した場合には、子供とよく話し合った上で離婚を決断するしかないでしょう。
再度結婚する際には、しっかりと子供へ配慮することが大切です。
【子連れ再婚で離婚した場合、養育費はどうなる?】
●前婚の配偶者との間の子供の養育費●
前婚の配偶者とその子供との間には血縁関係があるので、離婚していても養育費の支払い義務があります。
ただし、新しい夫が養子縁組をしているかどうかで、前婚の配偶者の負担は変わってきます。
○養子縁組をしている場合○
新しい配偶者と養子縁組している場合、親子関係があるので養育費を支払う義務はあります。
一方で前婚の配偶者にも養育費を支払う義務はありますが、第一次的な扶養義務は新しい配偶者にあります。
つまり、新しい配偶者が養育費を支払う場合は、前婚の配偶者は養育費の支払い義務を減免されるということです。
たたし、新しい配偶者が経済的に困窮している場合には、前婚の配偶者は養育費の支払い義務を減免されません。
離婚する際に養子縁組を解消していれば、新しい配偶者と子供の間には親子関係はないので養育費の支払い義務はありません。
○養子縁組していない場合○
養子縁組していない場合には、新しい配偶者と子供の間に親子関係はないため養育費の支払い義務はありません。
●再婚相手との間の子供の養育費●
再婚相手との間に生まれた子供は血縁関係があるので、離婚しても扶養義務はあります。
離婚した後でも、再婚相手は養育費を支払わなくてはなりません。
【子連れ再婚が上手くいくためのコツ】
子供を受け入れられる相手を選ぶ
相手を高望みしない
子供がいることを早めに伝える
相手に離婚理由を話しておく
子供の意見を尊重する
子供が抱えるストレスを感じ取る
継親のことをニックネームで呼ばせる
子供を別れた親へ自由に会いに行かせる
連れ子との関係作りはとても時間がかかる
自分の子供は自分で守ると覚悟を決める
連れ子に怒る時は必ず実親経由にする
継親が怒る時は子供のためにも離婚する
連れ子が思春期の時は再婚を避ける
連れ子を愛せないのは自然なこと
継親が頑張って親になろうとしなくても子供はちゃんと成長する
新しい子供ができた後、連れ子を優先して扱う
妻側が継親になるなら夫の育児参加は特に必須
子連れ再婚が離婚へと向かいやすい要因にきちんと対策ができれば、そのデメリットを最小化することができます。
曼荼羅アーティスト Petit Piano