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無敵の人とは

テーマ:コラム

『無敵の人』とは、社会的に失うものが何もないために犯罪を起こすことに何の躊躇もない人を意味する、2008年頃に西村博之氏が使い始めた【インターネットスラング】です。

さらに、ひろゆき氏は無敵の人について『社会に対して絶望して、自殺ではなく他殺を選ぶ無敵の人。他の先進国でテロが起きるように日本でも増えると言っていたものの、数年に1回かと思っていたら一年に複数回も起きるようになってしまった日本。社会がキツく当たるなら、自分も社会にやり返すという弱者もいるのです』と述べました。


【無敵の人が起こした事件】

付属池田小事件

秋葉原通り魔事件 

黒子のバスケ脅迫事件

AKB48握手会障害事件

2018年東海道新幹線車内殺傷事件

福岡IT講師殺害事件

川崎市登戸通り魔事件

京都アニメーション放火殺人事件

小田急線刺傷事件

京王線刺傷事件

北新地ビル放火事件

安倍晋三銃撃事件


【無敵の人の人物像】

失われた世代(ロストジェネレーション・就職氷河期世代)

フリーター・非正規雇用・無職・生活保護受給者

守るべきものがなくなってしまった人

いじめを見て見ぬふりをするような人

炎上系YouTuber

猛烈な孤独感や疎外感に苛まれ、死の想念に囚われてしまう

無差別殺傷事件の犯人は限りなく『無敵の人』に近い

犯人の77%が月収10万円以下、または無収入

コミュニケーションの苦手な存在が死刑になるために無差別殺人を図る

社会的弱者で被害妄想を膨らませ無関係な人々を死に追いやったうえで自らも死ぬという事件を起こす(無差別無理心中)

ヤバい奴と思われたとしても元々失うもののない『無敵の人』にはさほど響かない

収入が低い・努力が報われない・未来に希望が持てないなどの特性を持っている

『俺は社会から見捨てられた』と将来に絶望する人

自己の境遇への不満が大きい

大卒は4%、ほとんどは結婚していない

異性との交友関係がない者が大半

恋人も友人もいない

まさに社会との接点が薄い人


【ベーシックインカムの導入】

ひろゆき氏は、『ベーシックインカムの導入』が無敵の人を生み出さないために有効であると主張しています。

『努力が足りなかっただけだ』と言って弱者を追い詰める風潮は、社会的になくなっていった方がよく、そんな見方で弱者を見てしまうと、今度は弱者側からの報復を生むことにもつながります。

『無敵の人』を生み出さないためには、社会に居場所を作れるようにお金を使ったり、国民全員が生活の心配をしないようにする仕組みが必要であり、そのために税金が使われることに対して、国民は怒りを持ってしまうのは本末転倒であると、ひろゆき氏は述べています。

また、『義務教育が終わっても社会に居場所が無いのは、児童が悪いのではなく教育システムの失敗。義務教育を受けられずに社会で生き残れない児童は親の責任』と主張しています。


【セーフティネットの必要性】

無敵化した人を普通の人に戻すことや、普通の人が無敵化しないようにするためには、『道徳教育』といった精神的な対向では不十分で、抜け目のないセーフティネットの構築や、失敗しても復帰が可能なルートを用意・周知することで、無敵の人や予備軍の人々に『失うもの』を持たせ、犯罪の機会費用を高めていく施策も併せて求められてくるのです。


曼荼羅アーティスト Petit Piano