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ラビリンス(迷宮)とは

テーマ:神聖幾何学模様

ラビリンス(迷宮)は、一本道で出来ており、入り口からそこに入り、その道に従って通ると中心部のゴールに至り、そして同じ一本道を逆に歩き同じ場所(出口)に帰ってくるものです。

ラビリンスの歴史を紐解くと、それは4000年以上前にも遡り、ペルー・アリゾナ・アイスランド・クレタ・エジプト・インド・スマトラなど、多くの場所、様々な時代に古いラビリンスがあります。

しかし、なぜ、紀元前2000年にスペインで岩にラビリンス模様が彫られているのか?なぜ、紀元前2500年にインドのゴアにラビリンスが作られていたのか?古代のラビリンスはミステリーに包まれています。

明らかなことは、このラビリンス図形が特定のエネルギーを放ち、その特性はラビリンスの位置によって異なることと、ラビリンスの小道に従って歩く、または指でなぞる(フィンガーラビリンス)をすることで、自己意識の拡大・スピリチュアルな意識の成長などのエネルギー効果がある、ということです。

古代においてのラビリンスが作られた理由と目的、そして使い方は明らかではありませんが、中世以降は、この二つの特性を活用した、【瞑想テクニック】【ヒーリングテクニック】【スピリチュアルテクニック】として活用をされてきています。


欧米では、自然公園・教会・学校・空き地・家に沢山のラビリンスがありますので、そこに出向いてラビリンスを歩くことができます。

イギリス諸島には少なくとも180以上のラビリンスが存在します。

イギリスの【グラストンベリートー】も実は大きな丘自体が立体的な3Dラビリンスになっています。

世界中至る所に、この神聖幾何学的図形は根付いているのです。


【ラビリンスの種類】

世界中にはあまりに多くの種類のラビリンスがあり、その歴史は長いです。

また近代においても新しいものが沢山作られています。

しかしながら、ラビリンスの種類は大きく二つに分けられます。

多くのラビリンスは、この二つの変化形ともいえます。


●クラシカルセブンサーキットラビリンス●

最も多くあり、最も歴史があるものが、このクラシカルセブンサーキットラビリンスです。

古代においての使用法と目的はミステリーに包まれますが、何千年もの間、世界の様々な国の文化と交わりながら、人々に使われてきたもので、ラビリンスの根底が刻まれています。

外側から順番にラビリンスは、第一チャクラから第七チャクラに対応しています。

そこを歩けば何も考えないで歩いてもエネルギーが整うわけですが、ラビリンスに入る時に、意図・目標・願いをもって歩くとさらに効果的だといわれています。


●シャルトルラビリンス●

13世紀頃からヨーロッパを中心にカテドラルに神聖幾何学を発展させ、よりスピリチュアルな繋がりを強めたラビリンスが作られました。

13世紀というとだいぶ昔だといえますが、ラビリンスの長い歴史の中では、新しいラビリンスといえます。

その最も有名で最も使われている同種のものは、フランスのシャルトル教会に作られた、【シャルトルラビリンス】です。

クラシカルセブンサーキットの要素を4つのパートに分けて複合しています。

4つに分かれた各ラビリンスは、【目覚め】【犠牲】【聖変化】【集大成】の意味があり、その順番でラビリンスを歩くことになります。


いずれにしてもこのラビリンスは、ラビリンス瞑想ともいわれ、スピリチュアルな成長・意識の拡大を目的としており、クラシカルラビリンスと合わせて活用されるのも良いでしょう。


【古典的なラビリンス(迷宮)の特徴】

○通路は交差しない

○一本道であり、道の選択肢はない

○道路は振り子状に方向転換をする 

○迷宮内には余さず通路が通され、迷宮を抜けようとすれば、その内部空間を全て通ることになる

○中心のそばを繰り返し通る

○必然的に中心に至る

○中心から脱出する際、行きと同じ道を再び通らなければならない


このように古典的な迷宮図形には迷う要素はありません。

ローマ帝国時代から、迷宮と迷路を混同するようになり、紀元前1世紀から1世紀ごろに迷宮が迷路的なイメージとして定着されたと考えられています。


曼荼羅アーティスト Petit Piano